イチジクの実を割ってみると・・・
オーストラリアにはイチジクの木があちらこちらに生えている。日本のイチジクと違って実は小さい。
以前屋久島のO氏からきいたイチジクの話を思い出しイチジクの実をとって割ってみた。 すると・・・・
なにやら蠢く物体が・・・・
知る人ぞ知るイチジクコバチがいたぁっ!
あらためてイチジクコバチについてしらべてみると・・・・
「イチジクにはオスの木とメスの木があって、イチジクコバチというハチが花粉を運ぶことで受粉し、種子をつくる。つまり、イチジクコバチがいないとイチジクは子孫が残せない。また、イチジクコバチもイチジクの実に卵を産むので、イチジクなしでは子孫が残せない。しかし、両者には、もっと不思議な関係がある。
イチジクのオスの木になるのがオスの実で、中に花粉を持っている花があり、メスの木になるのがメスの実で、中に受粉できるめ花がある。しかし、この2つの実は、外見からは区別がつかない。
オスの実で花粉をつけたメスのイチジクコバチがメスの実に入ると、花粉がめ花につき、イチジクは受粉が完了する。しかし、そのメスバチは、メスの実の中ではめ花が邪魔になり卵を産むことが出来ず、そのまま死んでしまう。一方、花粉をつけたメスバチがオスの実に入ると、今度は、イチジクは受粉が出来ないが、メスバチは無事卵を産むことが出来る。
つまり、花粉をつけたメスバチがオスの実に入ると、ハチは卵を産めるが、イチジクは受粉出来ず、花粉をつけたメスバチがメスの実に入ると、イチジクは受粉出来る、ハチは卵が産めないというわけである。メスバチがどちらの実に入るかは、半々の割合だと言われている。このように、イチジクとイチジクコバチははるか昔から、両方が生き残れるように共に進化してきたのです。これを共進化と言う。
しかし、ここでまだ一つの疑問が残ります。イチジクコバチのオスはどこにいるのか?イチジクコバチのオスは、オスの実の中で産まれた後、中で一緒に産まれ、交尾をしたメスを実の外に出すために力を使い果たしてしまい、そのまま実の中で息絶えてしまうのである。なので、花粉をつけて外を飛び回るのは、オスの実から出てきたメスバチだけなのである。・・・・・・」ということだ。 見つけたのは、中に入ったメスだと思うがよくわからない。
オペラハウスの前の広場で見つけたイチジクの木。岩壁に張り付くように生えていた。
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